職場での転倒、骨折 救急車でERへ 労災申請はできる?救急車にいくらかかる?

ER

凍った道で転倒 

ミシガンの12月、とても寒い日の午前中ある研究セミナーに向かっていました。

そのセミナーは自分の研究室のある建物ではなく、
違う建物で行われるので、そこに行くためには
氷点下の寒い外を歩いていかなくてはなりませんでした。

寒いので、ショートカットしようといつも通らない道を通ったところ、
コンクリートの上に氷が張っていて知らずに踏み、激しく転びました。

転んだ際に肘をコンクリートにぶつけました。
セミナーに遅れたらいけないと思いすぐ起き上がろうとしたところ…右の腕に激烈な痛みを感じました!
そして痛くてそのまま立ち上がれませんでした。

氷点下20度にもなるミシガンの冬、外に10分間いるだけで気管が凍ってしまうほどなので、雪も降りだし凍える寒空の下、だんだんと不安になってきました。

たまたま通りかかった人に気づいてもらって、
私の痛がる様子をみて、「腕が骨折しているのでは?」と言われ911コールし、救急車を呼んでもらいました。

救急車でERへ

救急隊が到着後、私を担架に乗せようとしてくれましたが、
私があまりにも痛がったため、
来ていたセーターをばっさりとハサミで切られ、痛み止めの注射を打たれました。

痛み止めの注射した後は本当に楽になり、担架に横たわり救急車に乗り込みました。

大騒ぎになったな…と思うと同時に
私の医療保険って救急車代ってカバーされるのかな…
一体いくらになるんだろう…
と本当に心配でした。

救急車で走った時間はほんの3分ほどでした。

後日、おくられてきた請求書は保険がカバーされていましたが、たった3分の乗車で
100ドル(1万円ほど)でした!!

ERに運ばれた

大学の構内で滑って転んだので、大学付属病院のERに運ばれました。

転倒による頭部の損傷を確認するために
頭部とくに頸椎のCTを撮影し、
その後右腕のレントゲン撮影を行いました。

診断は
右上腕骨骨折
でした。

腕にスリング(三角巾)をはめてもらいました。
夕方には帰っていいといわれました。

痛み止めにオキシコドン(オピオイド)をもらった

夫の自家用車で帰るにしても
少しの振動でも死ぬほど痛いので、
病院に一泊入院させてもらいたいくらいでした。

痛みが心配だとドクターに言うと、
オキシコドンを処方してくれました。

オキシコドンはモルヒネの仲間で痛み止めのなかでオピオイドという麻薬の種類に分類されますが、
内服するのは初めてでした。
処方してもらってすぐに内服しましたが、痛みに対する効力は絶大でした。
そのうえ、すさまじい眠気に襲われました。今までの激しい痛みが跡形もなくなくなり、体が暖かく、病院の椅子でうたたねをしてしまいそうになるほど眠たくなりました。

ERのあとは整形外科の医師に引き継がれ、整形外科の次回予約を取って帰宅しました。


その後の診療では、整形外科の先生からは、骨折の骨片の変位があまりないため手術はしなくてよいと言われました。
ただしその後数週間右腕を動かせず、全く実験ができませんでした。

勤務中の怪我なので労災申請できる

労災は研究中などの怪我だけではなく、大学キャンパス内で起こった怪我にも適応できます。

大学のHR(ヒューマンリソース)のWeb pageで必要事項を記入し、労災の手続きをしました。

整形外科の先生に診てもらうほかに、大学病院付属の労災を担当している医師Occupational doctor(いわゆる産業医)に月に何度か診てもらいました。(整形外科の先生が本格的に治療してくれる先生で、産業医の先生は大学の労災のための先生で腕の調子はどうだとか簡単に様態をきくだけでした。)

数週間固定ののち、リハビリに通いました(physical therapyというやつです)。

治療費はもとよりリハビリ代もすべて労災がおりました。

その後雪道で絶対転ばないようにスノーシューズを買いました。

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